■代表挨拶

中山 弘
1946年茨城県生まれ。茨城大学工学部卒。本田技研で研究開発、商品企画、経営管理、専門学校経営等に従事。2007年に退職した後は「未来に希望」が持てる社会を皆で考えて実現するために、”2030ビジョン”プロジェクトを推進。2010年、厚労省「医療・介護・子育て・未来への投資」プロジェクト・アドバイザー、省内事業仕分けメンバー。キーとなのは「利他のココロ」と「コミュニティ」。これまでの人のツナガリを活かし、幅広い視点で活動していきたい。PURC[あたらしい新しい公共」メンバー。

   私は数年前から、閉塞感が漂う日本を何とか希望が持てる社会に変えたいと考え続けています。その最初のきっかけは2001年に企業の将来戦略を考えるために10年、20年後の世界や日本がどうなっているかという検討をした時でした。この分析の中で、日本が抱える多くの問題・課題に気づき、これを何としても解決することが必要と感じました。

 2007年6月にリタイアしましたが、第二の人生は「若い人が未来に希望の持てる国の将来像を描き、実現する。」ことに捧げようと考えました。シニアの役割は、次の世代に良い社会を残すことです。そこで、退職後、一年間、社会や歴史を学んだ後に、2008年9月に“2030ビジョンプロジェクトを立ち上げました。そして日本が直面する様々な課題をスタディするとともにその解決策を考えてきました。
 
 同じように「国のありたい姿を考えたいと」思う人たちが集まってきて、2009年、2010年の二年間で30回の検討会やフォーラムを開きました。その中で、食とエネルギー、福祉と財政の両立、人が活き活きする社会づくり、未来を創る教育のあり方、など、さまざまなテーマを考えて参りました。

 このプロジェクトは、普通の市民が生活者の視点で「どのような社会を目指すのか」「そのためには何をすれば良いのか」「価値観とライフスタイルをどう変えていけばよいのか」などを、若い学生から年寄りまで、民間人も公務員も皆がフランクに語り合って共有していくところに価値があります。
 私も、この活動を通して多くのことを学びました。人は話し合うことで新たな知見を得ることができます。世代間格差に憤っていた若者も多くの高齢者のつつましい生活ぶりを知り、逆に、シニアもロスジェネ世代の辛い現状も理解しています。このプロジェクトの共通認識は、20年後にコミュニティーを軸として人々が支え合いながら心豊かに生きることが目指す姿であるということです。この時に、生活の基本となる、住まい、子育て、医療、介護、そして教育は誰でも受けられる。その上で、それぞれの人が多様な仕事を選択し、多様な生き方をしていくことが望ましい社会と考えております。
 
 このような考え方に賛同していただける方は、ぜひ“2030ビジョンプロジェクト活動に参加してください。フォーラム/シンポジウム、検討会、フリーミーティングなどいろんな進め方をしながら、皆で目指す将来像を考えていきましょう。その上で、具体的な活動と繋げながら実現していきましょう。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
   “2030ビジョン”プロジェクト
   代表 
  中山 弘                          2011年1月