2013年2月2日
2年ぶりの活動再開を機に、“2030ビジョン”「愉しく未来を語ろう会」を開催しました。
場所は、西早稲田のサイゼリア。
一次会 18:45~21:00 延長 21:00~22:30
短期間の告知にもかかわらず、大人41名、お子さま3名、計44名の皆さまに参加していただきました。
ゆる~く語り合いましょう……と言いながらも、熱く、教育、食とエネルギー、地域コミュニティ、ビジョンづくりなどを語り合いました。
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まず、”2030ビジョン”プロジェクトとはどんなことをやるんですか?をご説明しようとして、次の資料を用意しました。
・・・が、しかし、会場が専有で使えなくなってしまったので、説明はできませんでした。
⇒見ただけでは、分かりにくいと思いますので、次回、きちんとお話させていただきます.
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ということで、さっそく、食とエネルギー、教育の未来、地域コミュニティー、ビジョンのつくり方など関心のあるテーマごとにグループにわかれ、自己紹介をしたあと、ワークショップをしました。
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検討の視点の提供という意味で、「教育を取り巻く課題認識」と「目指す姿を実現するための取組み」も配布しました。
こちらも説明する機会がなかったので、また次回にゆっくりと。。。
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21時に中締めの後、やっと会場を専有できるようになったので、ディスカッション結果の共有をしました。
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今回は時間も短かったしメモしか取っていませんので、対話の全体をお伝えすることはできませんが、その一部をご紹介させていただきます。
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■食とエネルギー (Aグループ) 発表:辻さん(高校3年生)
【課題】
◎日本の農業の生産性が低い ⇒大資本に支配される危険がある
◎持続可能な農業になっていない ⇒ 事業の継続が難しい
◎農業収入が低い ⇒ 後継ぎがいない
【解決策】
◎野菜工場にして生産性を上げる
・露地栽培と野菜工場の良いとこ取りをして
・安全性とかの問題はこれから明らかにする
◎共生してきた自然を大切にする
・本来の農業のありかた
・生物多様性を守る
会場からの質問
●野菜工場の採算性は確保できるのか?
●将来のエネルギー価格アップに対応できるのか?
■食とエネルギー (Bグループ) 発表:北村さん(大学3年生)
【課題】
◎食料自給率が低い
◎化石エネルギーを使って農業しているので正味自給率はさらに低い
◎消費者の「食」に対する意識が十分でない
◎水産業にはオーガニックがないので差別化が難しい
◎TPPが広がると遺伝子組み換え作物などが増える
【解決策】
◎ 消費者の概念を変える
~消費者を育てる『食育』をきちんとやる
~遺伝子組み換えなどへの意識向上
◎ 市民によるコミュニティのなかで解決していく
~コミュニティのなかで食料自給できること
~市民のつながりのなかで意識を変えていく
◎ 化石燃料の利用を止める、減らす
~半世紀前の農業をやるべき
■ 教育の未来 (Aグループ) 発表:小林さん(教育政策研究)
【課題】⇒ 【解決策】
◎学校での体育の教育に疑問がある
⇒ 部活でのスポーツと切り分け
◎健康な生活を維持していく
⇒ 生涯にわたる健康と暮らしを考えて実践していく
※医療費も下げることができる
※縦割り行政を止めて、厚労省と文科省が連携すべき
◎多様性が大切である
◎日本の生きづらさをなんとかする
⇒生きていくのに必要な学び
⇒自己肯定が大切
自分の長所、できたことを誉めていく、評価システム
ポートフォリオ 卒業要件と得意技
⇒評価のしかたの見直し
「自分で自分を評価する」
「他者(社会)」が人を評価する」
の両方があって良い
■教育の未来 (Bグループ) 発表:坂本さん (教育系起業)
【 課題】⇒【解決策】
◎「やりたいことがある人を育てる」
⇒体験をさせる、活かす場づくり
⇒家庭と学校の環境を整える
◎教員の力を高める教育システム
⇒社会人経験をしてから教員採用とする
⇒教員の自由度を増す(教育委員会の支配を減らす)
◎切り拓いて行ける人材ニーズに応える
⇒夢や希望を大切にして、それを育む教育
■教育の未来 (Cグループ) 発表:植木さん (福島から避難中)
◎体罰について
・一概に悪いとは言えない
・一つの言葉で括るのはよくない
◎良い教育の事例をなぜ日本はマネしないのか
・例えばイタリアの小学校は午前中で終わる
・試用期間が5年間ある
◎社会を良くするには自分たちが主体的に行動することが大切
・ちゃんと考えて選挙にいくこと
■地域コミュニティ 発表:喜井さん (教育系)
◎市民みんながつくりあげていく
⇒地域のおばちゃんを味方に!
⇒行政の協力も不可欠なので、スーパー公務員のような人が居ると良い
◎イノベーションを起こす中心人物が大切
⇒若者、特異な人を大切にする
⇒ 一人のリーダシップに頼るだけでなく、特異点の人を中心に全員が動く
⇒行政などのトップの本気度も大事な要素
◎おせっかいを大切にしよう
⇒失敗を怖がらない (でも悪いおせっかいには気を付ける)
⇒相手のニーズを引き出して噛み砕いてアウトプットする学習
◎教育が根底にあり、自己肯定感を大切に
⇒子どもに対しては、親が居るだけでいいんだよという
⇒親に関してはコミュニティが支えることがいる
◎スポーツを軸にしたコミュニティーづくり(早死にも生活習慣病が影響)
⇒健康づくりにはスポーツが欠かせない
◎「スポーツ鬼ごっこ」の可能性 大沢さん(大学院研究生)
・鬼ごっこは、歴史がある
・以前の鬼ごっこには、「鬼」と「親」と「子供」の三つがいた
~親が鬼から子どもを守るというルールだった。
~しかし、次第にルールが簡素化され、
今は「鬼と逃げる人」という二つ関係だけだった。
・ここで大切なことは、親が子供を守ること。
スポーツ鬼ごっこにはこのルールがあり、この仕組みも体感できる。
⇒ ぜひ、普及させたい。
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最後に、順序が逆になってしまいましたが、自己紹介、参加動機、感想などを共有しました。
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その一部をご紹介します。
◎自己肯定感が失われているのが問題です。
これをどういう風に持てるようになるかを考えて取り組んでいきたい
◎ 循環型社会をつくるためには、地域の活性化が大切
◎森林資源を活用、日本の農林業をなんとかしたい
◎2030を考えるのに、ミクロとマクロ、全体を考えることが必要
いろんな人が集まって、両面を取り組んでいくことが大切
◎ 日本の将来がどうなるかという問題意識を持っている
◎ 皆さんとの意見の違いに関心がある
◎ 持続可能な社会をつくるには自然エネルギーに関心がある
◎ 市のスポーツ振興の委員をやっている。
自己肯定感をいかに引き出せるかが大切
◎ 運動をやることで健康を維持し、高齢社会を乗り切っていく。
自分にできることをしながら、社会全体を考えて行く
◎ 皆が幸せに感じられる社会をつくりたい。
そのためには不登校や教育の問題を考えることが大切。
◎ 海外を含めた教師の経験から言えることは、子どもは一人ずつ違う、それぞれの持つ特性を活かす教育が大切。
自己肯定感をいかに持つかが大切。 若い人たちと出会って、可能性を感じている。
◎ 動物病院をやっていると、子どもの未来に対して危機感を感じる。
いろいろと勉強をしているが、まだ行動に移せていない。ここに来れば行動している人がいると思うので期待している。
◎ 140人の知的障がい者が入っている施設の施設長をやっている。
世の中の縮図のような課題がたくさんある。一緒に考えて行けたらよい。
◎ 3.11で日本の社会がおかしいということに気が付き、再エネと市民ファンドつくりを進めている
健康に被害が及ぶかもしれないので、放射能から子どもを守る活動をしている
◎ 教育関係の仕事を目指している。
◎ 2030年がどうなっているのか、他の人がどう思っているのか知りたいと思って参加した。
◎ ここには、未来に向けて一所懸命に考えたり、行動している人たちがいる。
一緒になって進めていけば、なにかできていくと感じました。
◎ 現代社会は経済の根本から変わっていて、成長では幸福が得られない。
でも、政府も含めてそれが分かっていない人が多い。
新しい芽は、若い人、感受性の強い人、現場から考える人、
ここに来る人は、みな分かってると思う。
そういう意味で、この場は価値があると思うし、
皆で新たな未来をつくり出して行けたらよいと思う。
(山田さん)
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最後まで残っていた皆さまで、写真を撮りました。
(10時半ぐらいに撮ったので、7割ぐらいの方しか写ってません・・・すいません)
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参加された皆さまからいただいたご意見として
◎この集まりは、老若男女、様々な立場や職業の人たちが参加していて、
多様な意見が混ざり合うところが面白い。
◎現在の延長上の暗い未来予測が多いなかで、“2030ビジョン”のような
未来を考えて行く取組は貴重です。
◎特に、若い人たちが未来に向けて深く考え、
行動していることはとても心強いことです。
◎このような想いをうまく結集して、
次の時代を切り拓いて行けたらよいと思います。
◎継続して活動していくことで、なにかが生まれてくる予感がする。
◎愉しかった! 今後も関わっていきたい
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ということで、ありがとうございました。
次回は、
■3月3日(日)13:45~17:30
■ 品川中小企業センター (大井町駅の近くです)
■ 内容
1.”2030ビジョン”の趣旨と取組の考え方 共有
2.テーマごとのグループ討議
・教育の未来
・食とエネルギー
・地域コミュニティ
・働き方
・ビジョンのつくり方と広め方
などを予定
3. 自分/自分たちがなにをするかを考え、これからのおおまかな計画をつくる
次は、じっくり考える会です。
ぜひご参加ください。